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毎日大変生活

誰か手をひっぱって・・・


「誰か手をひっぱって・・・・・・」


「人はいつも自分をやさしくいたわってほしい。
自分が尻ごみしたら、手をひっぱっていって欲しい。
それでも動かなかったら、手をにぎってそばにいて欲しい」

 これは、親の庇護を必要とする子どもの態度である。子供は愛されることが必要だ。
与える力はまだないから、もっぱら与えられなければならない。

しかし、与えられる事の喜びと満足の体験から、だんだん成長するにともなって、
与える事を知り、
それに伴う喜びと満足感を体験して、
与える行動が積極化し、大人の態度が形成されてゆくのである。
 
人間的成長の度合いは、与える事の喜びの度合いによると言っても言い過ぎではない。
与えられる事ばかり期待して、与える事を知らない態度は、
たとえいくつになろうと、子供っぽい態度であり、精神的的乳離れをしていないしるしである。

 「森田式精神健康法」 長谷川洋三 三笠書房


私的感想。

人は皆、困った時、誰かにやさしくして欲しいと思うのは当たり前だと思う。
このごろ、子供たちを見て、豊かに愛されているのだろうかと、疑問に思う事がよくある。

自分だけを見て欲しい子供たちが多くなってきている。
いつも教室で、’Love me. Love me’の声にならない態度を感じる。

お母さんが塾の先生になってる家庭も多い。
塾の先生や学校の先生はもういる。
いないのは母親や父親かもしれない。
母親に出来る事は何なのか、父親に出来ることは何なのか

母として、父として、
他の誰でもない、世界でたった一人の母として、父として
子供に自分の人生を語れるだろうか。
成績ではなく、世の中で生きて行く力を、夢を持たせられるだろうか。

成績の数値は幻のような物で、
それが即、生きる力にはならないのは誰しもが、承知の事なのに、
まだ成績の数値だけにとらわれていないだろうか。。。

子供たちは心から愛して欲しいと、望んでいる。
善悪を教えて欲しいと望んでいる。
子供の人生の最初に一番影響力を与えるのは、
お母さんや、お父さんたち。

子供のそばに母として、父としていてあげてください。
それがこのごろの私の心境。

人間は年齢が低くても悩む。
その大きさは大人の悩みと同じ大きさと思ってもよい。
子供だからと見くびらないこと。
自分の思い通りに育つと幸せになると思わないこと。

それよりも、愛される喜びをいっぱい持った子に育ててあげてください。

子育てで困っているお母さんを、お父さんは支えてあげてください。


私の教室には、いろんな人がやって来る。
時には小学生と高校生、大学生が机を囲んでいる。

そのための大きな机。
みんなが向かい合って、顔を見ながら話せるように。

私の教室では、先輩は、年下の子たちにやさしく、
年下の子は先輩になつきながらも、恐がっていたり、、、
さまざまな人間関係の中で、大きくなって行く。

子供たちは、自分で飛びたてるようになれば、飛び立って行く。
その時期は人それぞれ。


手をひっぱって欲しい時は、大丈夫。

みんなで、がんばろ!



仕事について

子供は宝物。

私は大切な宝物を週、数時間、お預かりしている。
その宝物が壊れて行きそうな時は、たまらなく心配になる。
その子の持っている輝きをつぶす権利は、教師にも、親にもない。
なぜなら、その子の輝きは神様からの贈り物だから。



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